観光名所
海南・有田・湯浅
約1200年前に天台山慈覺大師(円仁)が釜の淵の奇観「甌穴(おうけつ)」の神秘に打たれ、目の守護仏として仏像を刻み安置されたのが御本尊の薬師如来です。天長12年(835年)の鎌倉時代初めに創建されたものの、織田信長の焼き討ちにより焼失。だが、宝暦8年に快応和尚によって再建され、今に至っています。眼病平癒に霊験あらたかで、さまざまな目に病を持つ人や不安を抱える人が参拝しています。慈覺大師が仏像を安置された直後、目が赤くなるという流行り病いが広まったが、こちらの薬師様に帰依すれば完治するという噂が広まり、以来この仏様は目のお薬師さまとして崇め信心されるようになりました。境内には、目を洗うとご利益があると言われるお加持水が販売。こちらへ向かうには、クネクネと曲がる道が続くので、車で訪れる際は気を付けて参拝してください。なお海南市にある禅林寺の第一番から美里町にある泉福寺の第十番までの高野長峰霊場第五番札所です。
目の薬師として霊験あらたか
本堂
釜滝薬師の歴史を紐解く
【阪和自動車道海南東ICより約30分】