観光名所
串本・勝浦・新宮
今から2000年ほど前、熊野三所権現が最初に降臨した元宮である神倉山から現在の鎮座地に遷ったことから、神倉神社の『旧宮』に対して熊野速玉大社は『新宮』と言われています。御祭神は、熊野速玉大神(いざなぎのみこと)、熊野夫須美大神(いざなみのみこと)を主神に、十二柱の神々を祀り上げ新宮十二社大権現で、全国にある数千社の熊野神社の総本宮として崇敬を集めています。熊野権現にゆかりある烏を絵文字化した御札(熊野牛王=くまのごおう)は、戦国時代から形を変えることなく伝わっています。この御札は四十八の烏文字で描かれており、衆生を救わんとする速玉大神の願いが一羽一羽の烏に込められているのだとか。また、境内にある樹齢千年のナギの大樹は熊野権現の象徴として信奉篤く、古来から道中安全を祈り、この葉を懐中に納めてお参りすることが習わしとなっていたため、この熊野牛王とナギの葉をいただくことが、熊野詣を無事果たす大きな支えとなっていました。
結宮と速玉宮
御神木なぎの木
なぎ人形のお守り
【阪和自動車道南紀田辺ICより国道311号線を経て、新宮方面へ車で約3時間】 【JRきのくに線新宮駅より徒歩で約20分】