観光名所
岩出・紀の川
粉河寺の敷地内に建つ神社。お寺の敷地内に神社とは奇妙な感じもしますが、歴史は粉河寺に負けず劣らず古いと言われています。粉河寺の開基とされる大伴孔子古の子の船主が783年に上丹生谷村の丹生神社を勧請し、延暦年間にこの場所に建立したのが始まりとされているようです。旧粉河村の総鎮守であると同時に粉河寺の鎮守であった同神社の祭神は丹生都姫命と天忍穂耳命。本殿2棟は同寸法、同形式で並列しており、現社殿の様式から考えると江戸中期に建てられたものと推定されます。一間社隅木入の春日造としては、規模は比較的大きいとされます。天福社は天降大明神がご祭神で、擬宝殊銘に享保12年(1727年)とあり、様式から鑑みてもおそらくこの時代に建てられたものと考えられています。また、紀州三大祭りの1つ粉河祭りはこの産土神社の夏の祭礼で、渡御が古式に従い執り行われています。
一間社隅木入り春日造二社
縁結びの神様とも言われています
同神社社殿には、お金の額に収められた当時配布された教育勅語の原本が飾られています。
【阪和自動車道ICより車で約45分】 【JR和歌山線粉河駅より徒歩約15分】