観光名所
白浜・田辺
滝尻王子の裏山を登り高原地区へと入って行くと、この地区の氏神である“高原王子権現”と呼ばれる歴史あふれる神社で出合います。この神社に伝わる懸仏(かけぼとけ)を見ると、裏に応永10年(1403年)の銘があり、若王子(にゃくおうじ)を熊野本宮から勧請したことが記されていています。社殿は当時作られたと思われる春日造り。桧皮葺の建物は室町時代の様式を伝えており、熊野古道で最も古い神社建造物と言われています。また境内にあるクスの大木は樹齢1000年程で、神社と共にこの地を見守ってきたことがわかります。
この神社より少し歩いたところに霧の里の無料休憩所があります。ここは果無山脈が一望できる絶景スポット。高原は昔より霧の里とも呼ばれ、朝靄の中に水墨画のような山脈が連なる光景は古道歩く旅人の心をきっと癒した事でしょう。
神社までの古道。神社は平成10年に改修され、色鮮やかな極彩色が楽しめます
高原霧の里から見える水車小屋
霧の里休憩所には、駐車場、トイレなどがあります
【阪和自動車道南紀田辺ICより約50分】 【JRきのくに線紀伊田辺駅から龍神バス栗栖川行きで45分、栗栖川下車、タクシーで7分】