その他
高野・かつらぎ
【鎌八幡宮】
丹生酒殿神社の社殿の裏にある『鎌八幡宮』。社はなく、イチイガシの大樹をご神体としています。明治42年に兄井から丹生酒殿の神社に合祀されました。元熊手八幡宮と称され、無病息災、子宝、受験諸々の願かけのご祭神として鎌が打ち込まれています。その願いが成就する時は次第に深く突き刺さっていくが、叶わぬ時は抜け落ちるのだとか。初めて訪れた人は、物々しい雰囲気に圧倒される事でしょうが、その鎌の分だけ願いの強さを感じられます。また古く錆びているもの、柄がなくなったもの、新しいものまでたくさんの鎌が刺さっており、願いを叶えたい人が今も訪れている事を物語っています。
【丹生酒殿神社】
天照大神の妹君・丹生都比売命(にゅうつひめのみこと)を含め複数の神を合祀した『丹生酒殿神社』。神社名は木の川(=紀の川)の水でお酒を醸造した事に由来していると言われています。また、丹生都比売神がこの地に降臨した時、地主神の竈門明神が酒を造り、初めて神前に供えた事に由来するという説もあります。拝殿の右前には大銀杏があり、その前には「境内を黄に敷き詰めて大いちょう」の句碑が建てられています。句碑通り、晩秋には辺り一面が黄色になりイチョウの絨毯を敷き詰めたかのような光景が広がります。イチョウの他に、境内には世界で初めて全身麻酔による乳がん手術に華岡青洲が天保5年(1834年)74歳の時に寄進した石灯篭もあります。
鎌八幡宮鳥居
丹生酒殿神社本殿
丹生酒殿神社外観
【阪和自動車道和歌山ICより約1時間5分】 【JR和歌山線妙寺駅より徒歩30分】