観光名所
龍神・本宮
熊野古道のうち一番人気の発心門王子から本宮大社へと向かう約7kmは、かつて多くの上皇、貴族も訪れたルートです。ここ発心門王子は熊野九十九王子のうち、格式の高い五体王子の1つとして数えられていました。明治時代の神社合祀後は王子神社遺址の石碑が建つだけでしたが、平成2年に朱塗りの社殿が立てられました。そもそも発心門とは修験道や仏教の世界で菩薩心を発す門の事。すなわち発心とは仏道に入る心を起こすという意味で、発心門とは聖域への入り口を意味しています。周辺には樹齢200~300年のスギやイチイガシが森のように植わっており、心地よい木漏れ日の中を散策することができます。訪れるたびに四季折々の風景で人々を癒し、楽しませてくれますが、秋は格別。社殿一帯が真っ赤に色づき、紅・橙・黄色の葉が舞い散り、錦秋という言葉に相応しい風景が広がります。なお発心門まで来ると、本宮まで残り約2時間30分。次の王子・水呑王子までは後約30分で辿り着きます。
木立に囲まれて立つ鳥居と社殿
光を浴びた新緑の中、朱塗りの社殿が映えます
紅葉は11月下旬より色づき始め、12月初旬に最盛期を迎えます
【阪和自動車道南紀田辺ICより国道42号・311号・熊野本宮経由し、約1時間30分】 【JRきのくに線紀伊田辺駅より車で約1時間30分】